小鉢に早くも涼を取り入れたくなってきました。でも、スーパーに並んでいる食材はまだ夏になりきれていない。そんなときは薬味の力を借りると一気に季節を先取りできますよ。
今回紹介するのは、長ネギとちくわの酢味噌あえ。通年手に入る何の変哲もないちくわと、無農薬無肥料栽培で育てられたマミーズストアの綺麗な長ネギをトロトロになるまで火を通して、甘酸っぱい酢味噌で仕上げました。
このレシピのポイントは熱したときのネギの甘みと、火を止める寸前で加えたミョウガの風味です。ミョウガの独特な香りを長ネギがまろやかにし、口当たりは優しいながらに、清涼感は保った一品になりました。
ちくわにしっかり火を通すと3日はもつので常備菜としてもオススメです。
材料と作り方
■使用する材料(2人前)
- 長ネギ…白い部分
- ミョウガ…2個
- ちくわ…150g
- 酢…大さじ1杯
- 白味噌…大さじ1杯
- 砂糖…小さじ1杯
- みりん…小さじ1杯
- ごま油…大さじ1杯
- 酒…大さじ1杯
長ネギは白い部分を3センチの長さにカットし、切り口に十字の隠し包丁を入れて熱が通りやすくします。ちくわは1センチに斜め切りに、ミョウガは千切りにしてください。
ごま油をフライパンに垂らし、長ネギを強火で炒めます。焦げ目がついたら酒をかけて弱火に切り替え、アルミホイルで落し蓋をして3分間蒸し焼きにしてください。
芯まで透明に透き通ったら、一旦長ネギを取り出して、ちくわを中火で炒めます。ちくわに焦げ目がついたタイミングで長ネギ、ミョウガを加え、全体が馴染ませます。
酢、みりん、砂糖、白味噌を入れて、白味噌の風味が飛ばないよう、弱火で絡めるように炒めたら完成です。調理時間は約15分です。
甘みと青い香りが絶妙!冷やしてもおいしいさっぱり小鉢
口に入れると酢味噌の酸味とミョウガのシャキシャキ感が真っ先に舌に届き、一瞬キュッと唇をすぼめるのですが、続いてジワーっと滲み出すように長ネギの甘みが広がり、まろやかな口当たりに。ここで冷酒を含むと、全ての風味がふわっと鼻をくすぐります。
しっかり焼き付けたちくわもアクセントになり、酢味噌に負けていません。長ネギとちくわを同時に食べると甘みが加わり、ミョウガとちくわを同時に食べると爽やかに変化して楽しいですね。
温かいままでも、冷やしてもいただけるので、私はいつもたくさん作ってジップロックに入れて保存しています。そのときは酢味噌は別に作って、食べる直前に和えると水っぽくならずに最後までおいしく食べられますよ。