食物繊維がたっぷり入ったもずく、夏場はつるっと食べられるので重宝しますね。でも、酢の物の代わりに小鉢として出すばかりで、マンネリ化しやすい食材でもあります。今回はもずくを使った酢の物以外のレシピ、もずくのスープを作りました。
食べたことがない人は味が想像つかないかもしれませんが、出汁で薄めるので優しい酸味に変化して、爽やかな後味に。温かいままでも、冷蔵庫で冷やしてもおいしく召し上がれます。
もずく以外のスープの具材に選んだのは、甘みたっぷりのフルーツトマトとにんじん、それに絹ごし豆腐。酸っぱいだけでなく、野菜の甘みと豆腐の食べ応えも合わさった一品です。早くも訪れた連日の夏日に疲れ気味の胃袋が喜びますよ。
材料と作り方
■使用する材料(2人前)
- もずく(米酢)…150g
- フルーツトマト…1個
- にんじん…2分の1
- 絹ごし豆腐…100g
- 出汁昆布…1枚
- かつおぶし…ひとつかみ
- 薄口醤油…お好みで
鍋に水を張り、出汁昆布を20分程度つけおきします。その間に、トマトの表面に十字に切り目を入れて、熱湯につけて皮を湯むきします。湯むきしたトマトは1センチ角にカットしてください。
出汁昆布がふやけたら、弱火にかけて、沸騰する直前ですくい上げ、かつおぶしを入れます。一煮立ちしたらかつおぶしを取り出して、3センチ幅の薄い短冊切りにしたにんじんと、もずくをタレごと加えて湯がきます。
にんじんに火が通ったら、トマトを入れて一煮立ちし、最後に一口大に切った絹ごし豆腐を入れます。
トマトと豆腐が崩れないよう弱火でじっくり熱して味見をし、塩気が足りなかったら薄口醤油で味を調えて完成です。調理時間は約30分です。
【参考】オイルサーディンのアヒージョのレシピ@ドライトマトとレモンを入れて缶ごとできる
食欲のない日を乗り切る涼やかスープ
フルーツトマトの赤色とにんじんのオレンジ、透明の出汁の中でゆらゆら揺れるもずくがとても涼やかな一皿です。一口飲むと、爽やかな酸味とともに、スッと喉までもずくが通っていきます。
湯むきしたフルーツトマトとプルプルの絹ごし豆腐は出汁をよく吸い込み、よりみずみずしく感じられますね。にんじんの歯応えがいいアクセントになっています。
粗熱を取って小一時間冷蔵庫で冷やすと、暑い日には嬉しい冷製スープに変身。冷やご飯にかけると、冷や汁にも変化しますよ。
冷たくいただく場合はきゅうりやミョウガを加えると風味が増して、より爽やかに。絹ごし豆腐が入っているのでお腹にもしっかり溜まります。食欲のない日でもきちんと栄養が取れる涼やかスープです。