こちらの記事でご紹介するのは、小松菜の爽やかな苦味とお出汁がよくしみた、小松菜と薄あげのあっさり煮です。
シンプルだからこそごまかしが効かない、素材の味が活きる煮物には、旬のお野菜を使いたいですね。ほうれん草よりも歯ごたえのある小松菜は、今回のように熱をしっかり通すお料理に向いています。
レシピのポイントは、シャキシャキ感を残すために小松菜を入れてからはあまり煮詰めないこと。
全体がしんなりしてきたら、あとは火から下ろして冷ますと、自然と出汁が具に染み込んでいきます。
今回は、薄あげをフンワリ仕上げるテクニックも紹介するので、そちらもぜひチェックしてくださいね。
シャキシャキした小松菜とフワフワの薄あげの絶妙な食感がおいしい、どこか懐かしい味わいの和食レシピです。
小松菜と薄あげのあっさり煮の材料と作り方
■材料
- 小松菜…2束
- 薄あげ…1枚
- 出汁…100cc
- 醤油…少々
それでは作り方を紹介です。まず、薄揚げの油を抜いていきます。薄揚げを1センチ程度の細切りにし、ザルに乗せ、沸騰したお湯を回しかけます。
冷めたらキッチンペーパーでよく水気を吸ってください。油抜きすることで煮物にしたときフワフワの食感が生まれます。
油抜きした薄揚げを冷ましている間に、小松菜を3センチの長さに切り揃えます。小松菜は、根の部分に泥が残っていることが多いので、よく洗ってくださいね。
さて、薄揚げの油抜きが完了したら、出汁100ccに薄揚げのみ入れて、10分間火にかけます。
10分後、火から下ろし、20分冷まします。先に一度、薄揚げだけ火にかけ、冷ますことで薄揚げに出汁をたっぷり染み込ませます。
薄揚げがフンワリ仕上がったら、蓋をするように小松菜を被せて、もう一度火をつけましょう。
小松菜の葉がしんなりしてきたら、醤油を大さじ2杯回しかけて完成です。
シンプルな煮物ですが、薄揚げに一手間加えているので、調理時間は35分です。
お酒を飲み過ぎた翌日におすすめしたいメニュー
胃がちょっともたれるなあというとき、いつもこれを作ります。あっさりしていて、小松菜の苦味とたっぷり出汁を吸い込んだ薄揚げの優しい味が、疲れた胃を労ってくれます。
主人は飲みすぎた翌日にこのメニューをリクエストしてきますね。飲んだ翌日には食べやす優しい味です。
冷めても美味しいので、夜のうちにたくさん作って、翌朝、朝ごはんに出すと、味が前日より染み込んでいて、寝起きの体に染み込みます。
主人が「おばあちゃんがこういうのよく作ってた」と言う通り、どこかで一度は食べたことがある、ホッとする味です。
小松菜の苦味が苦手なお子様がいるご家庭は、お砂糖を小さじ2杯加えると、苦味が抑えられてパクパク食べてくれますよ。お肉料理やアルコールが続いた日に是非試していただきたい一品です。