木の芽刻みの唐揚げのレシピ@山菜を纏わせて春の香りに
桜もほころぶいい陽気ですね。今回は和食には欠かせない春の食材、木の芽を使って、爽やかな鶏の唐揚げを作りました。和食を頼むとあまりに自然に出てくる木の芽、その名前を聞いてパッとその姿が思い浮かばない人もいるかもしれませんね。
木の芽は山椒の若葉で、苦味と辛味、青い風味が特徴の山菜です。茶碗蒸しやたけのこ料理にひとつだけちょこんと乗っていることが多いでしょうか。鮮やかな緑色をしているので、添え物として重宝されています。
今回はそんな脇役をメインに使って、定番の唐揚げをグッと大人の味に仕上げています。いつもの唐揚げに飽きたり、揚げ物がお腹に来るようになったら是非試してみてください。全く違った料理になりますよ。
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材料と作り方
■使用する材料(2人前)
- 鶏ささみ…300g
- 木の芽…10束
- 醤油…大さじ2杯
- みりん…大さじ2杯
- ペースト味噌…大さじ1杯
- 片栗粉…大さじ3杯
- オリーブオイル…100cc
鶏ささみは筋をフォークで引き抜き、3センチ角にカットします。ジップロックに醤油とみりんを入れ、カットした鶏ささみを入れて軽く揉んで馴染ませ、1時間冷蔵庫で寝かせてください。
鶏ささみに味が染み込んだら、ボウルに味噌ペースト、刻んだ木の芽を混ぜ込みます。つけダレから出した鶏ささみをボウルに入れて、味噌ペーストを満遍なく絡ませましょう。しっとりしたら片栗粉をまぶしてください。
オリーブオイルを鍋に入れて火にかけ、180度になったら、鶏ささみを揚げていきます。このとき、衣から木の芽が落ちてしまわないよう、油の中で軽く鶏ささみを回転させて衣をしっかりつけてください。焼き色がついたら完成です。調理時間は約30分です。
春を感じるいつもと違う特別な唐揚げ
一見、シンプルな唐揚げのようですが、ひとくち食べると全くの別物であることに驚きます。まず鼻に山椒の香りがフワッと立ち上ります。そうか!木の芽って山椒の子どもだから!と今更ながらに実感。
そして舌にピリッとくる苦味と辛味。これが意外に強いので、とてもスパイシーに感じます。唐辛子ほどの強い刺激でないのは味噌のおかげ。まったりとした甘めの味噌ペーストが全体をまろやかにしてくれています。
鶏ささみで作っているので、木の芽の爽やかさも加わり、後味もさっぱりですね。オイリーなイメージのある唐揚げですが、食後おなかがすっきりしていることに気づきます。おともにするお酒も、ビールより香りが豊かな日本酒がよく合うでしょう。