暑い夏、何故かピリッと刺激的なものがほしくなる季節ですね。今回は今が旬の夏野菜をたっぷり使ったドライカレーを紹介します。ドライといっても、食感はカレールーとドライの中間で、ひき肉の固形感を残しつつ、舌触りは滑らかに仕上げました。
このレシピのポイントは煮崩れしやすい野菜をセレクトすること。今回使ったものは、かぼちゃ、ナス、パプリカと、30分煮詰めたら形がなくなる柔らかいものばかりです。
野菜の甘みが全体に溶け出しているため、スパイスをたっぷり入れているのに、爽やかな刺激はそのままに、パクパク食べやすい一品となっています。
辛いものは苦手というかたは、かぼちゃとパプリカを多くすると甘みが増して優しい味になりますよ。
材料と作り方
■使用する材料(2人前)
- ひき肉…200g
- ナス…1本
- かぼちゃ…100g
- パプリカ…1個
- にんにく…1カケ
- コリアンダー…小さじ1杯
- クミン…小さじ1杯
- ターメリック…小さじ1杯
- ガラムマサラ…小さじ2杯
- カイエンペッパー…お好みの量
- オリーブオイル…大さじ1杯
ナス、かぼちゃ、パプリカを1センチ幅のザク切りにして、にんにくはみじん切りにします。
フライパンにオリーブオイルを垂らし、にんにくを入れて香りが立ったら、まずはかぼちゃから炒めていきます。
実の色が濃いオレンジになったら、ナスとパプリカを入れ、それぞれに火を通して、最後にひき肉を炒めましょう。
ひき肉に火が通った段階でスパイス類を入れて、鍋底が焦げ付かないようじっくり混ぜながら炒めます。このとき、野菜から水分が出てきますが、もし焦げるようなら、水100ccを加えてください。
全体がしっとりとしたら完成です。調理時間は約40分です。
【参考】ほうれん草のドライカレーのレシピ@5種類のスパイスで本格派
辛口派も甘口派も満足できる野菜の甘みカレー
ベースに野菜の水分を染み込ませたドライカレーはスプーンですくうとまず違いがはっきりとわかります。もったりとした野菜の重みがあり、凝縮されているのがよく伝わりますね。
一口食べると、まずはスパイスの爽やかな風味が鼻をくすぐりますが、舌触りは優しく、不思議と甘みを強く感じます。食感がなめらかなため、白ごはんによく絡み、スイスイと食が進みます。
私は普段、カレーのルーは甘口が好きなので、かぼちゃを多めに入れてみましたが、スパイシーなのに辛くないので、最後まで完食できました。
夫は辛口が好みなため、物足りないかなと思いきや、しっかりスパイスが効いていて、おいしいとのこと。野菜のエキスで引き立った味のため、辛口派も大満足となりました。