夏の暑さを乗り切るために大活躍のフルーツ。毎晩フルーツが出る食卓っていいですよね。ただ、甘い季節物なだけに、デザート枠に収まりがちで、マンネリ化してしまうことも。
今回はデザート以外のフルーツ活用術をご紹介。オードブルからサラダ、ドレッシング、メインディッシュの隠し味と、意外な組み合わせや私たちが気づかないうちに口にしているフルーツレシピをレクチャーします。
甘味としてのフルーツしか知らなかった人、フルーツの豊かな可能性にぜひ触れてみてくださいね。
塩気の加工品と合わせる
生ハムやスモークサーモンといった塩気のある柔らかい食材とフルーツを合わせると、白ワインにぴったりのおつまみに変身します。
オススメのフルーツはメロン。生ハムでクルリと巻いて並べるだけで完成です。口当たりの優しい果肉とジューシーな甘さが、なめらかな生ハムの塩分と調和して、後味爽やかなオードブルに。
スモークサーモンと合わせる場合はディルやピンクペッパーなど、清涼感のあるハーブをトッピングすると生臭さが消え、より食べやすくなります。
チーズと合わせる
今の季節ならぜひ試してほしいのが、桃とチーズの組み合わせ。クセのないモッツアレラチーズを桃とスプーン1杯分のオリーブオイル、塩胡椒で和えて、レモン汁を絞れば、テーブルを華やかにする前菜の出来上がりです。
塩胡椒のアクセントで桃の香りが引き立てられ、普通に食べているときより甘く感じます。モッツアレラチーズの奥に隠れたほのかなミルクの風味が全体をまろやかに仕立ててくれ、統一感を演出します。
ビジュアルの愛らしさもあり、女子会では人気のレシピとなっています。
サラダの酸味づけに
サラダにぴったりなのがオレンジやグレープフルーツといった柑橘類です。サラダというとドレッシングが不可欠になりますが、柑橘類入りのサラダはドレッシングいらず。
なぜなら、柑橘類自体が酸味と甘みをバランスよく配合した食材なので、わざわざドレッシングで味を整えるまでもなく、塩胡椒とオリーブオイルのみで深みのある味つけになるんですね。
サラダの具材は自由ですが、アクの強い野菜とは対立してしまいがちなので、ベビーリーフやアボカドのように淡白な野菜と合わせるのがいいでしょう。
ドレッシングの隠し味に
ドレッシングを使わないサラダの次は、ドレッシングに入れたいフルーツの紹介です。甘みや酸味の強弱で上手にフルーツを使い分ければ、おうちでも本格的なドレッシングが作れるんですよ。
甘み担当の代表格はりんご。にんにくとオリーブオイル、ワインビネガーと生玉ねぎをミキサーにかければ、シンプルなフレンチドレッシングに変身します。
酸味を出したいときは柑橘類やキウイが便利。ビネガーを使わずに爽やかな風味がプラスされますよ。
スムージーの甘みづけに
食欲がない朝の心強い味方がスムージー。ほうれん草やケール、にんじんをたっぷり入れたグリーンスムージーは女性から絶大な人気を誇っていますね。
でも野菜だけでは飲みづらいというかたも多いのではないでしょうか。そんなときにフルーツも一緒にミキシングすると甘みが加わって一気に飲みやすくなります。
りんご、バナナあたりは便秘予防にも効果的ですし、今の季節ならキウイやスイカも体の火照りを取ってくれるのでオススメです。
【参考】私の朝食スムージー生活体験談@一週間のレシピを詳しく解説
煮込み料理の隠し味に
フルーツ酸は肉類を柔らかくする効果があり、豊かな香りで臭み取りにも便利です。ビーフシチュー用のお肉とキウイを1時間つけおきするだけで、お肉の口当たりが優しくなります。
カレーにりんごを入れて甘みを増す、なんて利用方法もありますね。コクを出したいときはマンゴーもオススメです。
炒め物のアクセントに
酢豚や青椒肉絲といった中華の定番の炒め物にパイナップルを入れると、肉が柔らかくなり、全体がマイルドな風味に。パイナップルは甘みと酸味、両方が備わっているので、甘酸っぱい味つけの料理にプラスすると、深みを出す隠し味になってくれます。
このほかにも、パパイヤやキウイといった南国フルーツと牛肉を塩胡椒で炒めて、赤ワインでフランベすると、肉汁とフルーツがおいしいソースのステーキが完成。時短でプロのお肉料理が楽しめます。
まとめ
自分たちに身近なフルーツ、甘味料に頼らないヘルシーな食生活を追及したり、ワンランク上のプロの味に仕上げたり、こんなに使い道があるとわかれば、もっと利用したくなりますね。