ジメジメとした日が続く梅雨は食材が傷みやすい季節。いつもの通り保存していたら予想以上に足が早かったなんてことも。食中毒の危険性も高まるこの時期は特別な保存方法が必要になります。
今回は梅雨にオススメの食材保存法と、やってはいけない保存法をレクチャーします。
真空容器
湿度の高い空気に触れると食材の傷むスピードは早くなります。また、湿度が高い空間は、カビやウィルスが繁殖しやすい環境にもあります。
下ごしらえをした食材は、密閉蓋つきのホーロー容器や密閉ガラス瓶に入れて冷蔵庫保存。しっかり水気を切るのがコツです。
ホーロー容器はそのまま火にかけられるので温める予定の食材を、ガラス瓶はヨーグルトやピクルスなど、冷たいまま食べる予定の食材に使用しましょう。
ジップロックとストローで空気を吸う
肉や魚、粉物類の保存に便利なのがジップロック。冷凍保存でも、冷蔵庫保存でも使えるもので、いろんな大きさのものを用意しておくと、保存時にかさばらないのでオススメです。
ジップロックで食材保存するときにぜひ使ってほしいライフハックがストロー。
端にストローを差し込み、ギリギリまでロックしたら、中の空気をストローで吸い上げます。
食材がペタンコになったら、ストローをさっと引き抜いて端までロック。密封に近い状態が完成です。
珪藻土グッズ
最近、天然素材の乾燥剤として注目を集めているのが、こちらの珪藻土グッズ。
珪藻土とは藻の殻が層になってできた化石のことで、たくさんの小さな穴が開いていることから、水分や油を吸収する性質を持っています。
いろんなものに割って入れられるタブレット形状のものから、調味料や茶葉のスプーンまで。特にオススメなのはスプーンで、塩など湿気を含んで固まりやすい調味料ケースに入れておくと、調味料がサラサラな状態を保ちます。
1ヶ月に1度、トースターで乾燥させるメンテナンスが必要ですが、繰り返し使えるので、とてもエコです。
冷蔵庫内はこまめに整理・除菌
冷蔵庫内が食材でみっちり詰まっていると冷気の流れが悪くなり、温度が上がってしまいます。食材は1週間で使いきれる量を目安に、長期間の買いだめをしないよう注意しましょう。
密封保存したものは、マスキングテープで保存日を書いて、一目でどれから使えばいいかわかるように。早めに使い切ることで、食中毒のリスクも少なくなります。
食材が減ってきたタイミングで、冷蔵庫内を拭き掃除することも忘れずに。掃除の仕上げには、食材にかかっても大丈夫な消毒用アルコールで除菌して、清潔な状態を保ちましょう。
汁物・パンは冷凍保存
カレーやスープは日をまたぐと菌が一気に繁殖します。また、普段は常温保存で大丈夫なパンも、たとえ賞味期限内であっても湿度の高い室内で保存するとカビの温床に。
水気の多い調理済み食材とパンは、ジップロックを使って冷凍保存しましょう。いずれも日持ちの目安は1ヶ月、パンは冷凍したままトースターで5分間焼くとふっくらしたトーストになります。
葉物野菜やもやしも、さっと湯がいて水気を切り、ジップロックに入れて冷凍すると、解凍せずにそのまま調理に利用できます。
長期保存向きの冷凍保存ですが、冷蔵庫と同じく、食材の詰め込みすぎは厳禁。マスキングテープに保存日を記入して、古いものを手前に並べるのを心がけるといいですよ。
梅雨にこれはNG!やってはいけない保存法
密閉容器を使わない薄味な作り置き
タッパーや容器にラップをかけただけの作り置きは、空気に触れるため、傷むリスクが高まります。
冷蔵庫内の環境がよくない場合、雑菌が繁殖して食中毒になることも。作り置きするときは必ず密閉容器を使用し、気持ち塩気を濃い目に調理しましょう。
自然乾燥の干し野菜
ザルにカットした野菜を乗せて自然乾燥させる干し野菜は梅雨の時期は絶対にNG。
日照時間が圧倒的に足りない上に、湿度が高いため、干しているうちにカビが発生します。オーブンで乾燥させる方法にしましょう。
水分に注意
野菜の表面に付着した水分は綺麗に拭き取ってから保存しましょう。
きゅうりのように水分の多い野菜はキッチンペーパーで包み、ラップで巻くと冷蔵庫保存で1週間もちます。
日をまたぐ冷蔵庫保存の作り置きは、汁物をなるべく避け、火を通したものがオススメです。
1週間に1度の宅配野菜という選択肢
雨が続くと買い出しに行くのも一苦労ですね。そんな梅雨には宅配野菜が便利です。
1週間に1度、フレッシュな野菜やお肉を届けてくれるから、冷蔵庫処理のサイクルにもぴったり。
何より、新鮮な食材を、その食材に適した温度で配達してくれるので、買い出し中に鮮度が落ちてしまう心配がありません。
冷蔵商品は冷たいまま冷蔵庫へ、冷凍商品は凍ったまま冷凍庫へ、玄関で受け取ったらすぐに処理できるのが安心ですね。
宅配野菜が初めてのかたは、ぜひこの機会にリーズナブルなお試しセットを購入してみてください。
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まとめ
気分がどんよりしがちな今の季節、綺麗な冷蔵庫と徹底した食材管理で、キッチンに立つときくらいは楽しく過ごしたいですね。
お役立ちグッズを全て揃えるのが難しい人は、冷蔵庫の整理とNG項目を避けることから始めましょう。そして、宅配野菜を開始すると、憂鬱だった雨の買い出しがなくなり、一気に気持ちに余裕ができます。細かいライフハックはそれからでも遅くはありません。
今までできていなかった人も、綺麗な冷蔵庫で今年の梅雨を元気に乗り切りましょう。